ラクダンゴの大学生日記

ふつーの大学生です。日記感覚で書きます~

とある技能試験の日曜日

友達が最近、自動車学校に通い始めたという話を聞いた。

僕も約2年前に自動車学校に入校した。

そこでは色々なことがあったなぁと思う。

いやぁ、あんなに冷や汗をかいたことはないね。

え?なんでそんなに冷や汗をかいたのかって?

まぁまぁ落ち着きたまえ、これから書くからゆっくり読んでいってくれ(ここまで茶番)

 

とある日曜日。

この日は予定が詰まっていた。

 

:大学の課題をやって午後からの技能試験で気をつけることを確認する。

:自動車学校で第一段階の技能試験。(13時から)

:自動車学校が終わってそのまま駅で高校時代の友達と合流(17時集合)し、映画を観に行く。

 

こんな感じだ。

技能試験が何時に終わるか分からないけど、長くても1時間だろうと思っていたので夜に映画の予定を入れたのだ。

まぁ朝の予定はなんとかこなせた。

そして、運命の技能試験を受けるために早めにお昼ご飯を食べて、自動車学校に向かった。

(マジでどうでもいいけど技能試験の集合場所に可愛い人がたくさんいました)

早めに着いて暇だったので、技能試験の集合時間とか持ち物とかが書かれている紙をなんとなく読んでいた。

そして、とんでもない事実に気づいた。

 

集合時間:13時

終了予定時刻:16時半

 

オワタヽ(;▽;)ノ

そう終了時刻が書かれていたのだ。

完全に見落としていた…。

ちなみに16時までに自動車学校を出ないと友達との集合時間に合わない。

16時半に終わって駅に向かうとしたら、友達と合流するのは17時50分になってしまう。

大遅刻だ。

「え、ヤバいヤバい。え?どうする?」

とりあえず「17時に間に合わない可能性が高い…映画のお金も払います」とLINEを友達に送った。

そう、映画の席の予約もしてもらっていたのだ。

申し訳ない……その気持ちでいっぱいだった。

結局そのLINEの返信が来ないまま技能試験を受けることになった。

試験の順番待ちのときは、走るコースを確認していたが、罪悪感で何も頭に入ってこなかった。

そりゃそうだ、だって映画の誘いをしたのは僕なのだから。

 

〜最低男の作り方〜

1,まず相手と遊ぶ約束をします。

2,そして50分遅刻することを相手に伝えます。

はい、あっという間に約束を破る最低男の完成です💜

この最低男の作り方、試験に出ますよ〜()

(また茶番)

 

マジで最低だな…。

もう僕にできるのは予定時間より早く帰れるのを神に祈ることだけだった。

コースを見ながら神に祈る、そんなことをしていたらついに僕の順番が来た。

 

「早く帰れるようにするには早く試験を終わらせればいいだけのこと!ちゃっちゃと終わらせたるで!」

 

こんなことを思いながら車を走らせた。

まずは肩慣らしのためにコースを一周していた。

そして事件は起こった。

 

ガコンッ!ガタンッ!

技能検定員「おっと?」

ワイ「?⁉︎!!?」

 

そう、

脱輪しました。開始5分もしないで。

S字クランクとかでもなく、何も難しくない普通の左折で脱輪したのだ。

脱輪してすぐに止まってバックすればまだ大丈夫なのだが、僕は脱輪してすぐに止まれなかった…。

「終わった……試験強制終了だ…これで補講受けて再受験料払ってもう一回技能試験受けるのか……」

そんなことを考えてしまった。

絶望である。

マジで冷や汗が止まらんかった…。

でも技能検定員は「じゃあ脱輪する前まで戻ってください」と言ってくれたので強制終了という最悪な結末は逃れられた。

ワイ「……はい(消えそうな声)」

そこからの返事は全く覇気がこもってなかったと思う。

一瞬バックの方法が分からなくなったが、なんとか冷静さを取り戻し、脱輪前までバックして試験を再開した。

「ここからは絶対に失敗できない……負けられない戦いがここにあるッ…!」

と意気込んだおかげなのかそこからは特にミスはしなかった。

(話的にはミスった方が面白かっただろうけど)

そして試験が終わって「合否結果をお伝えするまで待っててください」と言われたので1時間ほど待った。(長すぎぃ!)

その1時間は本当に長かった。

 

ワイ「落ちる?落ちちゃう?落ちてしまうのか?まぁ落ちるよな。脱輪したし…。え?ほんとに落ちるんか?嫌だ!どうか合格してますように!あと早く終わって帰れますように!神ィ!」

 

ずっとこんなことを考えていた。

本を読んで気を紛らわせようと思ったが、何も内容が入ってこなかった。

何回ページを戻したことか…。

合否結果の恐怖に怯え、友達との約束の時間に間に合うように早く終わってほしいと願い続けた1時間が終わって、ついに合否結果を伝えられる時が来た…。

順番に呼ばれていって、一人ずつ合否結果と試験で気になった箇所を伝えられていた。

そしてついに自分の名前が呼ばれた。

死んだような顔で向かっていた気がする。

 

検定員「ラクダンゴさん、合格です」

ワイ「………え?あ、ありがとうございます…」

 

まさかの合格でした💮

 

検定員「ラクダンゴさんは開始早々に脱輪しましたけどちゃんと戻れて、ほかのところでミスとかはなかったので合格です」

ワイ「………(ガチでよかったぁ…)」

 

やっぱり脱輪以外でミスしなかったのがよかったらしい。

技能試験で落ちることはあまり無いらしいけどめちゃくちゃ嬉しかった(笑)。

そして合否結果も終わって解散時間になった。

時計を見てみる。

 

15:30

 

なんと予定時刻よりも1時間も早く終わったのだ!

急いで友達に「間に合う!」というLINEを送った。

友達も「よかったよかったw」と返信してくれた。(優しい子でよかった)

そして、友達と駅で合流して映画を観た後に夕飯も一緒に食べた。

夕飯の時にお互いの大学の話とか高校時代の話をしたりしてめちゃくちゃ楽しかった(笑)。

その後、適当に散歩して解散した。

(夜に散歩するってなんか大人っぽくてカッコいいって思うのは俺だけ?)

友達と映画を観に行けてほんとに良かったと思えた。

(高校時代の話とか過去の話をするのめっちゃ楽しかったなぁ)

 

こんな感じで忙しかった日曜日は終わった。

あんなに神に祈ったのは大学受験以来だったと思う(笑)。

とりあえず、試験に落ちて友達との約束も破るというバッドエンドにならないようにしてくれた神に圧倒的感謝。

当時の自分は震えてたけど、今となってはいい思い出です(笑)。

P.S.この日は、家に帰って死んだように眠ったことは言うまでもない。